今週は、シリーズ「読書の心得」の第15回、
最終回です。
この最終回においては、
「魂が共鳴する言葉との邂逅を求めて読む」
をテーマとして話します。
「心の糧を得る読書」の第一の心得は、
「著者の魂と格闘しながら読む」
ことであると述べてきました。
なぜなら、読書の真髄とは、
単に情報や知識を得ることではなく、
時間と空間を超えて、
一人の著者と巡り会う体験だからです。
そして、その著者の魂と格闘する体験だからです。
しかし、その著者の魂と格闘するためには、
一つ、我々に求められることがあります。
「自身の原体験を見つめながら読む」
そのことです。
なぜなら、一人の著者が、自身の原体験を背負い
魂を込めて語る言葉と正対するためには、
我々もまた、自身の原体験を見つめ、
それを背負って読書をすることが求められるからです。
では、人生の経験の浅い、年齢の若い人間は、
著者の魂と格闘することはできないのか?
そうではありません。
人生の経験の浅い人間が
それでも著者の魂と格闘をする方法があります。
「感性を研ぎ澄まし、想像力を羽ばたかせて読む」
その方法です。
そして、そうした姿勢で本を読むならば、
我々は、必ず、心の奥深くに届く言葉、
魂が共鳴する言葉に巡り会います。
そして、ときに、その魂の共鳴する言葉が、
自分の人生を導いてくれることがあります。
読書を通じて巡り会った、一人の著者。
その著者が、自身の原体験を背負い、
魂を込めて語る言葉と正対し、耳を傾ける。
そのとき、我々は、読書というものの
最も素晴らしい世界に歩み至ることができるのでしょう。
それゆえ、「心の糧を得る読書」の最後の心得は、
「魂が共鳴する言葉との邂逅を求めて読む」
その心得を述べて、今回の「読書の心得」のシリーズの
締め括りとさせていただきます。
『読書の心得』 全15回は、
CDでお聴きいただけます。













