今週は、シリーズ「読書の心得」の第9回、
「なぜか気になる言葉を、心に残しながら読む」
をテーマとして話します。
前回、「智恵」とは「体験」を通じてしか掴めないもの、
ということを述べました。
従って、読書において「智恵」を掴むためには、
「自身の体験」と重ね合わせながら読むこと
が大切になります。
なぜなら、読書とは、ある意味で、
自分の中に眠る「智恵」に
気づくための営みだからです。
では、経験の浅い若い人々は、
本を読んでも智恵を掴めないのか。
決してそうではありません。
人生経験が浅くとも、深い智恵を掴むことのできる
読書法があるのです。
その一つの方法は、「なぜか気になる言葉」を
心に残しながら、読書を進めることです。
なぜなら、読書においては、
「未来の記憶」とでも呼ぶべき言葉との
出会いがあるからです。
すなわち、そのときは意味が分からなくとも、
一つの人生を歩んだとき、
その言葉が、自分の人生を導いてくれていたと
感じる言葉があるからです。
そしてまた、一つの人生経験を積んだとき、
その言葉の深い意味が
改めて分かるようになる言葉があるからです。
この第9回では、
そのことについて、話します。
『読書の心得』全15回は、
CDでお聴きいただけます。













