今週は、これまでにお送りした「風の対話」の中から
私の著作について語ったシリーズ
「風の言葉」の第9回、
「知の営み」に求められる覚悟
を、お送りします。
1997年に上梓した私の著作
『複雑系の知』(講談社)の最終章において
次の言葉が語られています。
我々が、歴史や政治を語るとき、
その知の営みにおいて、
決して忘れてはならないことがある。
それは、
その歴史の瞬間そのものを現実に生きた人々に対する
深い共感の思いを持つことである。
我々は、イラク戦争での死傷者の数や、
アフリカの飢饉での餓死者や難民の数を語るとき、
しばしば、そのことを単なる統計の数字として
語ってしまうことがあります。
しかし、その数字の奥には、
まぎれもなく、
その歴史の現実を生きている人々の
かけがえのない命と人生があります。
その人々への深い共感を持つこと。
それが、我々の「知の営み」において、
決して忘れてはならない覚悟なのでしょう。
この「風の対話」では、そのことを語りました。
『風の言葉』全10回は、
CDでお聴きいただけます。












