「大学進化論」第11回
「社会起業家」が輩出する大学をめざして

今週は、シリーズ「大学進化論」の第11回、

 「社会起業家」が輩出する大学をめざして

をテーマとして話します。

前回まで述べてきたように
21世紀の大学が、
「ソーシャル・イノベーション」のセンターをめざすならば、
大学の周辺に、ビジネス・エコシステムを形成し、
ソーシャル・キャピタルを形成していかなければなりません。

しかし、もし、大学が、
本当に「ソーシャル・イノベーション・センター」をめざすのならば、
まず何よりも行わなければならないことが、あります。

それは、「ソーシャル・イノベータ」の育成です。

すなわち、「社会の変革に取り組む人材」の育成です。

では、これからの時代のソーシャル・イノベータとは、
いかなる人材か。

それは、「社会起業家」と呼ばれる人材です。

しかし、それは、いま欧米で活躍している
「起業家的手法を用いて社会貢献の事業を起こす人材」
という定義の「欧米型社会起業家」ではありません。
それは、「日本型社会起業家」と呼ぶべき人材です。

では、「日本型社会起業家」とは、何か。

その答えは、日本語の、あの言葉の中にあります。

「働く」(はた・らく)

日本語で「働く」とは、
「傍」(はた)を「楽」(らく)にすること。

もし、そうであるならば、
この日本という国において、「社会起業家」とは、
「働くすべての人々」のこと。

この国においては、
いかなる組織で働き、いかなる職業に就いていても、
この社会を良き社会にしようとの志と使命感を持ち、
日々の仕事を通じて社会に貢献しようと考える人材は、
誰もが「社会起業家」なのです。

そして、21世紀、我が国の大学は、
まさに、その意味における「社会起業家」、
すなわち、「日本型社会起業家」が輩出する大学を
目指していかなければなりません。

この第11回、シリーズの最終回においては、
そのことを話します。

『大学進化論』全11回は、
CDでお聴きいただけます。

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2006年11月16日 | テレビ・ラジオ


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